日本は世界でも有数の地震大国です。
特に首都圏では、今後30年以内に大地震が発生する確率が高いといわれており、「自分の家は本当に安心なのだろうか」と心配される方が増えています。
その不安を解消するための第一歩が耐震診断です。

今回は、耐震診断の基本から、旧耐震基準・新耐震基準の違い、診断でわかること、どこに依頼すべきかまで、木造住宅に住む方が知っておきたいポイントをまとめました。

耐震診断の目的と必要性

耐震診断とは、建物が地震に対してどの程度の強さを持っているかを調べる専門的な調査のことです。
木造住宅の場合、構造や劣化状況によって、地震時に受けるダメージは大きく変わります。

特に次のような住宅は、耐震診断を強くおすすめします。

・ 築30年以上経過している木造住宅
・ 1981年（昭和56年）以前に建てられた住宅
・ 増築・改築を数回行っている住宅
・ 外壁や基礎にひび割れが見られる住宅

耐震診断の最大の目的は、「地震時に倒壊の恐れがある箇所や弱点を早期に把握し、必要な補強を見極めること」にあります。
診断を受けることで、「自宅がどれだけ安全なのか」「どこに改善の余地があるのか」が明確になります。

旧耐震基準と新耐震基準の違い

耐震診断を考える上で欠かせないのが、1981年6月の建築基準法改正です。
この年を境に、住宅の耐震基準は大きく変わりました。

旧耐震基準（〜1981年5月）

旧耐震基準では、主に震度5程度の中規模地震に耐えられることを想定しており、震度6〜7クラスの大地震までは十分に考慮されていませんでした。そのため、大きな揺れに対して倒壊のリスクが高いとされています。

新耐震基準（1981年6月〜）

新耐震基準では、震度6強〜7の大地震でも倒壊しないことが目標とされています。建物全体のバランス、壁量、耐力壁の配置、基礎構造の強度などが厳密に評価されるようになりました。

つまり、1981年以前に建てられた住宅は、現代の大地震には耐えられない可能性があるということです。築年数の古い住宅ほど、耐震診断の重要性は高まります。

耐震診断でわかること

耐震診断では、次のようなポイントが詳しくチェックされます。

1. 構造上の弱点

まず、建物の構造バランスが確認されます。

・ 壁の量が十分かどうか
・ 耐力壁の配置がバランスよく配置されているか
・ 土台・柱・梁の接合部の状態
・ 屋根の重さ

2. 劣化状況

築年数が経っている住宅では、劣化による耐震性の低下も見逃せません。

・ 外壁・基礎のひび割れ
・ シロアリ被害
・ 雨漏り等による木材の腐食
・ 床の傾き・沈み

こうした劣化は、そのまま地震時の被害の大きさにつながります。

3. 必要な補強ポイント

診断の結果は評点で示され、どこをどのように補強すべきかが具体的にわかります。

・ 耐力壁の追加・バランス調整
・ 基礎の補強
・ 接合金物の取付け
・ 屋根の軽量化 など

「見た目はしっかりしている家でも、実は耐震性が低かった」というケースは少なくありません。
プロの診断によって初めて弱点が見えてくることも多いのです。

誰に依頼できるのか？建築士・工務店の選び方

耐震診断は、専門知識を持った建築士や耐震技術認定者が行います。
自治体に登録されている「耐震診断事務所」や、耐震に力を入れている地元工務店に依頼するのが安心です。

建築士（設計事務所）に依頼する場合

建築士は法規や構造への理解が深く、診断結果の精度も高いのが特徴です。詳細な報告書を作成してくれる一方で、費用が高めになることもあります。

地元工務店に依頼する場合

地元工務店は、地域の住宅事情に詳しく、診断から補強工事まで一貫対応できるのが強みです。自治体の助成金制度にも精通していることが多く、申請サポートまで任せられるのも大きなメリットです。

最も安心なのは、建築士が在籍しており、診断〜補強工事までワンストップで対応できる地元工務店です。西東京市の鈴木住研は、東京都木造住宅耐震診断事務所として登録され、耐震診断技術者が在籍。地域で数多くの診断・補強実績があります。

鈴木住研の無料診断の特徴

鈴木住研では、西東京市を中心に無料の耐震診断を実施しています。無料でありながら、次のような特徴があります。

・ 地域密着で迅速対応：西東京市や周辺エリアの木造住宅を数多く診断してきた経験を活かし、地域の実情に合った診断・提案を行います。
・ しつこい営業は一切なし：診断後に無理な工事契約を迫ることはありません。結果をふまえ、お客様ご自身でじっくりご検討いただけます。
・ 助成金の申請サポート：西東京市や周辺自治体の耐震助成制度を熟知しており、申請書類の作成や手続きもサポートします。
・自社職人による確かな施工：診断で終わらず、必要に応じて自社の大工が責任を持って耐震補強工事を行います。

「まずはわが家の状態を知りたい」「費用がどのくらいかかるか目安だけでも知りたい」といった段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。

まずは無料診断で、わが家の安全性を確認しましょう

地震のリスクをゼロにすることはできませんが、耐震診断で現状を把握し、必要な対策をとることで、被害を大きく減らすことはできます。
大切なご家族と住まいを守るために、できるだけ早めの一歩をおすすめします。