お知らせ
夜中に大地震が起きたらどうする?体験談から学ぶ木造住宅の耐震対策
真夜中の大地震…あなたならどうしますか?
夜中、家族で布団に入って眠っているとき。
突然、ドーン!という突き上げとともに、家全体が激しく揺れだす――。
もしその瞬間、あなたやご家族が自宅で眠っていたら…?
実は、大地震は深夜・早朝に発生することも少なくありません。阪神淡路大震災(1995年)は午前5時46分、熊本地震(2016年)は深夜1時25分に本震が起きています。つまり「寝ている時間帯に地震に襲われる」可能性は決して低くないのです。

体験談:布団の中でとっさにした行動
阪神淡路大震災を経験したAさん(当時30代・兵庫県)は、当時まだ幼い子どもと一緒に寝ていました。
「ゴゴゴッと大きな音がして、布団ごと体が揺さぶられるような感覚で目が覚めました。立ち上がろうにも、とても動ける状況ではなく、本棚や食器棚が次々と倒れる音が響いて…。恐怖で頭が真っ白になりました」
そんな中でAさんがとったのは、布団を頭からかぶり、子どもに覆いかぶさる行動でした。
「以前から“地震のときは頭を守るのが第一”と聞いていたので、とにかく子どもを布団で守ることしか考えませんでした。実際に、ガラスの破片が飛んできましたが、布団がクッション代わりになってケガをせずに済みました」
さらに揺れが収まった直後、Aさんは玄関のドアを開けることを思い出し、すぐに実行したそうです。
「余震でドアがゆがんで開かなくなる、と聞いたことがあったんです。結果的に、避難の際もスムーズに外へ出られて本当に助かりました」
夜中に大地震が起きたときの行動ポイント
Aさんの体験から学べる、夜間の大地震時に大切な行動をまとめます。
- 布団や枕で頭を守る
→ とっさに動けない場合でも、まずは頭部をカバーする。 - 無理に立ち上がらない
→ 揺れている最中に動くと、家具の転倒や破片でケガをする危険大。 - 揺れが収まったら玄関を開ける
→ 出口の確保は命綱。余震対策にもなる。 - 懐中電灯をすぐに使える場所へ
→ 停電することが多いため、ベッドサイドに置いておくと安心。
事前にできる“夜の備え”
夜中の地震は「暗闇」と「寝ている状態」から始まるため、特に備えが重要です。
- ベッドや布団の近くに懐中電灯を常備
- スリッパや靴をベッド横に置く(ガラスの破片対策)
- 背の高い家具は寝室に置かない/必ず固定
- 家族で「夜中の地震時の動き方」を決めておく
そして、最も大切なのは――
建物自体が倒れないこと。
住まいの強さが“安心して眠れる夜”をつくる
布団で頭を守る、玄関を開ける、懐中電灯を準備する――こうした行動や備えは、確かに命を守ります。
しかし、もし家そのものが大きな揺れで倒壊してしまったら…。残念ながらどんな準備も意味を失ってしまいます。
だからこそ、まずは「わが家の強さを知る」ことが安心の第一歩です。
当社では、木造住宅を対象に無料の耐震診断を行っています。
診断によって、家のどこが安全でどこに弱点があるのかを知ることができ、その後の補強やリフォームの判断材料になります。

安心して眠るために、今できることを
夜中の大地震は突然やってきます。
布団をかぶる、出口を確保する、灯りを準備する――その行動に加えて、家そのものを強くすることが何より大切です。
「わが家は大丈夫かな?」という不安を少しでも感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたと大切なご家族が、安心して眠れる毎日を過ごせるように、私たちがお手伝いします。

