耐震コラム
地震の震源が浅いとは?被害の大きさと防災対策

地震のニュースで耳にする「震源の深さ」。
この数字は、地震の揺れ方や被害の広がりを大きく左右する重要な要素です。
同じ規模の地震でも、震源の深さが違えば、感じる揺れや被る被害は全く異なります。
では、震源が浅い場合、一体どのような危険が潜んでいるのでしょうか?
今回は、震源の深さと地震被害の関係について解説します。
地震への備えをより確かなものにするため、ぜひ最後まで読んでみてください。
地震の深さと震度の関係
浅い地震の揺れの強さ
震源が浅い地震は、地表に近い場所で発生するため、強い揺れが発生します。
地震のエネルギーが地表に直接伝わるため、震源地周辺では特に激しい揺れに見舞われます。
例えば、マグニチュードが同じでも、震源が浅い地震の方が、深い地震よりも震度が大きくなる傾向があります。
これは、電気スタンドの真下と離れた場所での明るさの違いに例えることができます。
震源が浅ければ、まるで電気スタンドの真下にいるように、強い光(揺れ)を浴びることになるのです。
深い地震の揺れの広がり
一方、震源が深い地震は、地下深くで発生するため、震源直上では比較的穏やかな揺れに留まることが多いです。
しかし、その揺れは広範囲に伝わるという特徴があります。
これは、地震波が地下を伝わる際に、エネルギーが減衰しにくいためです。
2015年小笠原諸島西方沖地震のように、非常に深い場所で発生した地震は、全国各地で揺れを観測される事例もあります。

浅い地震による被害の危険性
津波発生リスクの高さ
震源が浅い地震、特に海底付近で発生した地震は、津波を引き起こすリスクが非常に高まります。
地震のエネルギーが直接海底を揺さぶり、大量の水を移動させるためです。
東日本大震災のように、巨大な津波が発生し、沿岸地域に甚大な被害をもたらす可能性があります。
地盤の液状化の危険性
浅い地震では、地盤の液状化現象も発生しやすくなります。
液状化とは、地震の揺れによって、地下の砂や泥が水を含んでドロドロの状態になり、地盤が弱くなる現象です。
地表に建っている建物は、この液状化した地盤に支えられなくなるため、傾いたり沈んだりする危険性があります。
建物の倒壊リスクの高さ
震源が浅い地震は、建物の倒壊リスクも高まります。
強い揺れが直接建物に伝わってくるため、耐震性が低い建物は倒壊する可能性があります。
特に、古い建物や耐震補強がされていない建物は、注意が必要です。
まとめ
震源の深さは、地震の揺れ方や被害の広がりを大きく左右します。
震源が浅い地震は、強い揺れ、津波、液状化、建物の倒壊など、様々な危険を伴います。
地震への備えをする上で、震源の深さは重要な情報です。
日頃から地震への備えを行い、いざという時に適切な行動をとれるように準備しておきましょう。
自分の住む地域で過去に発生した地震の震源の深さや、その時の被害状況などを調べておくことも効果的な備えとなります。
常に防災意識を高め、安全な生活を送るように心がけましょう。
あなたの、そしてご家族の安心・安全な暮らしを・・・
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投稿者プロフィール

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「鈴木住研」では、これまでに400棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い補強工事も行なっております。
社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。ぜひ安心して相談ください。