耐震コラム
耐震工事で安心を!木造住宅向けアンカーボルトの適切な設置方法

地震は、いつ起こるか分からない恐ろしい自然災害です。
特に木造住宅は、地震に対して脆弱なため、耐震補強は非常に重要です。
その耐震補強において、重要な役割を担うのがアンカーボルトです。
この小さな部品が、地震の揺れから大切な家を守る鍵となります。
そこで今回は、木造住宅の耐震工事におけるアンカーボルトについて、種類や選び方、適切な設置方法を説明します。
- 1. 木造住宅の耐震工事におけるアンカーボルトの種類
- 2. 木造住宅の耐震工事におけるアンカーボルトの適切な設置方法
- 2.1. 芯棒打ち込み式の施工手順
- 2.2. 1: まず、アンカーボルトを挿入する穴を正確に開けます。2: アンカーボルトを穴に挿入し、芯棒をハンマーなどで打ち込みます。3: ナットを締め付けて、しっかりと固定します。
- 2.3. 内部コーン打ち込み式の施工手順
- 2.4. 1: アンカーボルトを穴に挿入し、内部コーンを打ち込みます。
- 2.5. 2: コーンが完全に広がるまで打ち込み、しっかりと固定します。
- 2.6. 3: ナットを締め付けて、固定を確認します。
- 2.7. 接着剤注入式の施工手順
- 2.8. 1: 適切なサイズの穴を開け、清掃します。
- 2.9. 2: 指定された接着剤を注入します。
- 2.10. 3: アンカーボルトを挿入し、完全に硬化するまで待ちます。
- 2.11. アンカーボルト設置における重要なポイント
- 3. まとめ
木造住宅の耐震工事におけるアンカーボルトの種類
金属系アンカーボルトの特徴と選び方
金属系アンカーボルトは、コンクリートに直接打ち込むタイプです。
強度が高く、確実な固定が可能です。
種類としては、芯棒打ち込み式や内部コーン打ち込み式などがあります。
選び方のポイントは、使用する木材の種類や構造、そして耐震基準を満たしているかどうかです。
専門会社に相談して、適切な種類を選ぶことが重要です。
接着系アンカーボルトの特徴と選び方
接着系アンカーボルトは、接着剤を用いてコンクリートに固定します。
金属系アンカーボルトに比べて、コンクリートへの負担が少なく、施工も比較的容易です。
ただし、接着剤の種類や硬化時間、温度など、施工条件に注意が必要です。
選び方のポイントは、使用する接着剤の性能や、環境条件への適合性です。
こちらも専門会社に相談することをおすすめします。
アンカーボルトの耐震基準と規格
アンカーボルトには、耐震性能に関する基準や規格があります。
例えば、ABR/ABM規格は、高い耐震性能を持つアンカーボルトに与えられる規格です。
これらの規格を満たしたアンカーボルトを使用することで、地震に対する安全性が高まります。
アンカーボルトを選ぶ際には、これらの基準や規格を確認することが重要です。

木造住宅の耐震工事におけるアンカーボルトの適切な設置方法
芯棒打ち込み式の施工手順
1: まず、アンカーボルトを挿入する穴を正確に開けます。
2: アンカーボルトを穴に挿入し、芯棒をハンマーなどで打ち込みます。
3: ナットを締め付けて、しっかりと固定します。
内部コーン打ち込み式の施工手順
1: アンカーボルトを穴に挿入し、内部コーンを打ち込みます。
2: コーンが完全に広がるまで打ち込み、しっかりと固定します。
3: ナットを締め付けて、固定を確認します。
接着剤注入式の施工手順
1: 適切なサイズの穴を開け、清掃します。
2: 指定された接着剤を注入します。
3: アンカーボルトを挿入し、完全に硬化するまで待ちます。
アンカーボルト設置における重要なポイント
アンカーボルトの設置位置や深さは、建物の構造や耐震設計によって異なります。
専門会社に依頼し、適切な位置と深さで設置することが重要です。
また、アンカーボルトの材質や規格も確認し、耐震基準を満たしていることを確認しましょう。
施工後には、しっかりと固定されているか確認し、必要に応じて増し締めを行うことをお勧めします。
まとめ
木造住宅の耐震工事において、アンカーボルトは建物の安全性を確保する上で非常に重要な役割を果たします。
今回は、アンカーボルトの種類、選び方、そして適切な設置方法について説明しました。
金属系と接着系のアンカーボルトにはそれぞれ特徴があり、使用する状況に応じて適切なものを選ぶことが大切です。
また、施工手順や注意点を守り、専門会社に依頼して適切な設置を行うことが、地震から家を守る上で不可欠です。
アンカーボルトの適切な選択と設置は、安心安全な暮らしを守る第一歩となります。
耐震基準を満たしたアンカーボルトを使用し、専門家のアドバイスに従って適切な施工を行うことで、地震に対する備えを万全にしましょう。
当社では、木造住宅の耐震診断や補強を承っております。
西東京市・小平市・東久留米市周辺で耐震リフォームを検討している方は、当社までご連絡ください。
投稿者プロフィール

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「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
アフターメンテナンスを欠かさず、社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。
ぜひ安心して相談ください。