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木造住宅が地震に弱いと言われる理由とは?構造から解説

「木造住宅は地震に弱い」と耳にしたことがある方も多いでしょう。
しかし実際には、木造住宅すべてが地震に弱いわけではありません。
る地震に弱いとされる原因の多くは「建築年代」と「構造上のバランス」にあります。
今回は、木造住宅の構造的な特徴と、地震に対して弱くなる理由、そして補強による改善策までをわかりやすく解説します。

旧耐震基準と新耐震基準の違い

まず押さえておきたいのが、建築基準法の「耐震基準」の変化です。1981年(昭和56年)に改正された新耐震基準以前に建てられた住宅は、震度6~7クラスの地震に耐えられる構造にはなっていません。これらの旧耐震基準の住宅は、震度5程度までの耐震性能しか求められていなかったのです。

そのため、築40年以上の住宅では、柱や梁の接合部・壁の配置・基礎の強度など、構造的に弱い部分が残っていることが多く、地震時に「ねじれ」や「傾き」が発生しやすくなります。

木造住宅が地震に弱くなる構造的な理由

1. 壁量(かべりょう)の不足

地震の横揺れに対抗するためには、建物全体でバランスよく「耐力壁(たいりょくへき)」が配置されている必要があります。耐力壁が少なかったり、偏って配置されていると、建物がねじれるように揺れてしまい、倒壊リスクが高まります。

2. 接合部の劣化・金物不足

昔の木造住宅は、柱と梁を「ほぞ」や「くさび」で接合していることが多く、金物による固定が不十分です。長年の使用で接合部が緩んだり、腐食していると、地震時に柱が抜けて「ほぞ抜け」が起き、家全体が崩壊する危険があります。

3. 基礎や土台のひび割れ・腐食

地震の力を最初に受ける「基礎」や「土台」が傷んでいると、建物全体を支えきれません。特に旧耐震基準の住宅は、鉄筋が入っていない無筋コンクリート基礎が多く、地震で割れやすい傾向にあります。

4. 屋根の重さ

瓦屋根など重い屋根材を使用していると、建物の重心が高くなり、揺れに対して不安定になります。近年では、軽量な金属屋根やスレート屋根に葺き替えることで、耐震性を大きく向上させることができます。

地震に強い木造住宅へ改善するためのポイント

木造住宅の耐震性は、補強工事によって大幅に改善できます。特に以下の3つは効果的です。

耐力壁の追加やバランスの調整
接合金物による柱・梁の補強
基礎の補修・補強(炭素繊維による基礎補強など)

また、外観を変えずに内側から耐震補強を行うことも可能です。
工事期間も短く、居住しながら施工できるケースもあります。

まずは無料の耐震診断から

「自分の家は大丈夫だろうか…」と感じたら、まずは専門家による耐震診断を受けてみましょう。
西東京市や近隣自治体では、補助金付きで診断が受けられる制度もあります。

鈴木住研では、東京都木造住宅耐震診断事務所として、これまでに400件以上の診断・補強を行ってきました。
現地調査から助成金申請、工事完了までを自社一貫対応。安心してご相談いただけます。

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